*+−方式

かんばん方式と言えども、個々の部品の必要数は計算し内示して人や設備や材料を準備しておかなければ運用できない。
車の構成部品は膨大な種類がある上、輸出先の拡大で車の種類もどんどん増加してきた。
電算機で計算するマスターは部品単位に使う車をマークする方式でしたが、車種が追加されるたびにメンテナンスしなければならず、マスター修正がついていけず、計算された電算リストを各担当者に配布し、訂正したものをまた仕入先別に分類して配布していました。
担当者の台帳を見ると「クラウンに使う、ただし左ハンドルは除く」と言うように書いてありました。
これならエンジンの大きい車が増えても訂正しなくてよい。
人が読めるマスターで電算機が計算できるように工夫したことにより以降、リストは担当者を経由せず、直接仕入先に配布されるようになりました。

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