遅れ進み±5台/日まで

車両の最終組立てラインの日々の生産が計画に対して変動(ムラ)を起こすと、前工程はそれが増幅して伝わり、ムダやムリが発生する。そこで、最終組み立てラインのその日の生産は、計画に対して+−5台に必ず、収めるようコントロールされる。
その方法は、遅れたら、出きるまで残業をするし、早く出来てしまったら、ラインを止めて定時まで掃除をする、という単純な方法である。。当時、総組み立てラインの残業は10分単位で認められていたので心配するほどの時間ロスは発生しなかった。
そうはいっても、大きなトラブルが発生した場合、多残業を強いることは出来ない。こういう場合は、遅れ台数を月末までの日数で均等にばらして、日々の計画に上積みして挽回する。決して急いで挽回はしません。最終ラインが安定した生産を継続して、初めてかんばん方式による生産活動が可能なのです。

|前へ|目次|次へ|