平日棚卸し、箱数棚卸、一覧現品票

かんばん方式は、棚卸に比類ない威力を発する。
世間には「棚卸のため休ませていただきます。」というところも多いが、トヨタでは稼働日の直間(昼勤務が終わって、夜勤務が始まるまでの時間)で棚卸の実勘(数量を数えて、棚卸現品表に記入する)を完了します。
現品票は棚単位に棚番号順に一覧表で準備され、数えるのは箱数と端数で、記入もそのまま、人に個数換算などさせない。棚卸しで、一番多いミスは、カウント漏れでも数え間違いでもない、「個数×収容数+端数」の計算ミスなので、その作業はコンピューターの仕事にしているのです。
これが出来るのは、常時かんばん通りに部品が流動し保管されいるので、棚卸だからといって改めて整理したり、調査したりする必要がないからです。

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